潰瘍性大腸炎と出産と母乳

50歳からの暮らし

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は、身を守る免疫機構が正常に働かず、自己免疫反応の異常もしくは食生活が原因とも言われています。遺伝子も関係するとも言われています。

潰瘍性大腸炎は、難病指定で原因不明の病気になります。

症状は、腹痛・下痢・血便。

軽症・中等症・重症・激症に分けられています。

参考書籍:患者数日本一の名医が教える潰瘍性大腸炎の本<増補改訂版>

《体験談》潰瘍性大腸炎発症と断乳

MIYAKO
MIYAKO

長女、出産後、潰瘍性大腸炎軽症発症

年齢35歳。

状態「軽症」。

症状1日2回程度の下痢。

大腸肛門科
大腸肛門科

授乳中だから、まずは、授乳を辞めてくださいね。

消化器専門医
消化器専門医

そんなことはない。妊娠中に飲める薬なんだから授乳中も飲んで大丈夫だよ!

助産師
助産師

いい母乳がでてるんだから、このまま母乳、続けてもいいんじゃないの?

MIYAKO
MIYAKO

ど、どうしたらいいんですか?

身体もフラフラして自分で決められない…。

結果、断乳。

服薬開始

1日:ペンタサ 6錠、毎食後、ミヤBM。

栄養相談。

病状が落ち着き、2年経過。

仕事復帰をし、時間に追われ、ストレスで再燃

年齢:36歳。

状態:中重度。

症状:1日10回程度の下痢と血便。

退職、失業。

入院を勧められましたが、子供を預けられなかったので1日だけ通院して、後は、自宅療養。

服薬変更

毎日:ステロイド剤の服薬と注腸剤を処方。

食事療法。

1か月程度で熱が下がり、下痢、血便がなくなりました。

副作用:ムーンファイスで顔がパンパン。

一ヶ月後服薬変更

1日:サラゾピリン9錠。毎食後、ミヤBM。副作用:頭痛。

二か月後服薬変更

1日:ペンタサ6錠。毎食後、ミヤBM。

緩解2年目 パート勤務復帰。

出産と服薬

MIYAKO
MIYAKO

先生、2人目の子供がほしいんです。

服薬を止めて、準備したい。

消化器専門医<br>主治医
消化器専門医
主治医

君の症状では、服薬は止めない方がいい。

何で2人目ほしいの?

僕は、一人しかいないし、一人で十分だと思ってるよ。

潰瘍性大腸炎は悪化させないことが大事!

出産で潰瘍性大腸炎が悪化することを考えたら、最低限の服薬を継続して出産した方がいい。

*ペンタサは、潰瘍性大腸炎の中でも一番副作用がない。

消化器専門医<br>主治医
消化器専門医
主治医

潰瘍性大腸炎は、治療が困難な疾患です。

母乳をあげる場合でも、服薬は必要です。 

どうするかは、責任は取れないので、自分で決めてください。

MIYAKO
MIYAKO

責任を取ってもらおうとは思っていません。

自分で判断ができないんです。

でも、話していて決断できました。

主治医の配慮により、内科と産婦人科の診察を同じ場所で同じ日に受け、妊娠経過を診てもらいました。

就労:専業主婦

受診していた病院:https://shinjuku.jcho.go.jp/

里帰り出産と服薬、母乳

出産は、実家、佐賀で。

佐賀でも受診をした病院サイト(東京と同じ系列病院):https://saga.jcho.go.jp/

ところが…。

佐賀県<br>消化器専門医
佐賀県
消化器専門医

妊娠中は出せますが、授乳中に服薬は、処方できません。

マニュアルにも書いてあります。

MIYAKO
MIYAKO

え、待って~。

服薬は処方してください。

今までだって飲んでいたんです。

処方箋をもらえず、再受診となった。

主治医に内緒でインターネットで消化器内科に相談
MIYAKO
MIYAKO

一人目出産後、潰瘍性大腸炎になり、母乳を断念した。

二人目の出産を控えている。服薬しながら母乳をあげたい。

東京と佐賀の消化器内科医の意見が違う。どうしたらいい?

インターネット<br>消化器内科医
インターネット
消化器内科医

服薬より農薬の方が心配。

しかし、色んな医師に聞いて回ってドクターショッピングをしているように感じるよ。

MIYAKO
MIYAKO

そんなつもりでは…。

自分のことじゃなく、子のことも考えるから慎重になっていると言ってほしかった。

この日から、相談を止め、心を決めて服薬しながら、出産、母乳を与えることを決意しました!

再受診

《カクカクシカジカ》と説明し、東京の主治医と話し合い、何があっても「責任を取ってください」とは言いませんと伝えた結果、再診察を受け、処方箋をもらいました。

服薬変更

1日:ペンタサ4錠。毎食後ミヤBM。

緩解し、服薬しながら、無事2人目出産。

MIYAKO
MIYAKO

2人目は、ちょっと小柄でしたが、無事出産。

母子ともに健康!

母乳もあげています。

助産師
助産師

いい母乳もでてるわね。

授乳中に飲んじゃいけない薬ってそんなにないから大丈夫よ。

母乳の量は、一人目の時より減りました。

夜は足りなかったのでミルクを足しました。

服薬

1日:ペンタサ4錠、毎食後、ミヤBM

気になるのは、子供の身長

夫婦とも背が高い。

一人目も高い。

二人目は標準より小柄

小児科医
小児科医

全体をみるとバランスが整っていて小柄なだけです。

僕もそうですよ。

MIYAKO
MIYAKO

よかった。

安心して見守っていきます。

緩解継続。1年後、2人の子供を保育園に預けて仕事復帰。

服薬継続

1日:ペンサタ4錠。毎食後、ミヤBM。

緩解一年後。

MIYAKO
MIYAKO

緩解も長く、維持し、服薬を止めたいんです!

消化器専門医<br>主治医
消化器専門医
主治医

何回も言うけど、君の症状をみてると止めない方がいいと思うよ。

どうしてもやるんだったら、年1回の検査だけは受けにきてね。

服薬中止、緩解を2年継続。

服薬中止後、漢方外来へ行き、体質改善に挑みます。

身体を温める漢方は便が緩くなり、中断。

触診され、胃腸の様子がよくないと飲酒を指摘され、別の漢方を処方してもらう。

漢方医
漢方医

食事は、玄米と納豆にするのが一番。

自分だけ玄米食を作成できる環境ではなかったため、食事療法は断念。

漢方で様子見。

緩解3年目に…。

引っ越し、転職。

環境も変わり、ストレスを感じていた時、下痢、血便がでて再燃。

消化器専門医<br>元主治医
消化器専門医
元主治医

君の症状は、服薬しないとだめなんだよ。

今日は、点滴をして、早々に検査して。

MIYAKO
MIYAKO

転職したばっかりで仕事を休めない。

薬だけください。

お願いします。

消化器専門医<br>元主治医
消化器専門医
元主治医

ダメです。

検査をしてからです。

仕事より、身体が大事です。

検査後、服薬開始。

年齢:42歳。

状態:中等症。

症状:腹痛、1日トイレ3~4回の下痢と下血。

服薬開始

1日:サラゾピリン9錠。毎食後、ミヤBM、座薬。

副作用で頭痛が出た時は、減量して調整。

一か月後、症状が治まり、服薬変更

1日:サラゾピリン6錠。毎食後、ミヤBM。

以後、緩解になって止めようとしてもすぐ腹痛、下痢、下血してしまいます。

止めるということを止めて服薬継続。

二人目出産後

二人の子供を保育園に預けて、フルタイム勤務復帰。

服薬はず~っと継続。

緩解は保てていますが、

  • 花粉症
  • 突発性難聴
  • シェーグレン症候群

↑上記の病気になっています。

MIYAKO
MIYAKO

潰瘍性大腸炎の人はなりやすいみたいですね。

参考サイト

突発性難聴になった時、高気圧酸素療法を受けた病院サイト:https://www.tmd.ac.jp/med/hbo7/abouthbo.html

通った鍼灸院:https://www.yui-seikotsuin.com/

まとめ

潰瘍性大腸炎になって、二人目を出産しました。

最低限の服薬をしながら、母乳も与え続けました。

子供は小柄ですが、健康に育っています。

私は今、近隣の町医者で定期的な検査をし、服薬継続。

(なぜか、ペンタサが効かなくなり、サラゾピリンを服用中。)

転職を繰り返しながら就労は継続中です

MIYAKO
MIYAKO

緩解期後も薬を服用していますが、難病の申請は行っていません。
(以前、現在の状態では申請が通らないと言われたことがあります。)
同じ病気の方が読んで、このような事例もあると知っていただければ幸いです。

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